「GEOモデル」は目標を達成するためのコミュニケーションモデルです。
・G: ゴール(Goal)またはギャップ(Gap)
・E: エビデンス(Evidence)
・O: オペレーション(Operation)
「タイムライン」、「視覚、聴覚、体の感覚」を使いこなすと、効果的な目標設定ができるようになります。
あなたのなりたい自分は?
フィードバックを効果的にするための目標の設定ってなんですか。
目標って、「宇宙飛行士になりたい」とか、「ビルゲイツみたいなお金持ちになりたい」とか、「オオタニサンのようにメジャーリーグで大活躍してMVPをとる」なんて感じでいいんじゃないですか。
大物っぽい目標もっている人ってかっこいいですよね。
夢とか大きな目標を持つことはいいことなんですよ。
でもその目標を設定したときにどのように達成するかを考えるとき、いくつかのコミュニケーションに関する「モデル」を知っていると役に立ちます。
「モデル」ってなんかまた難しそうですね。
さっきみたいに熱くなって延々と語り続けるんじゃないですか?
いつも冷静な所長ですから、熱くなったりしませんよ(ニヤリ)。
コミュニケーションモデル
コミュニケーションのモデル化っていうのは、
「普段のコミュニケーションでなんとなくうまくいっているんだけど、なぜうまくいっているのかよくわからない現象を分析したモデル」
を考えて、いつでも上手くいくように使いこなすことです。
うまくいっている「コミュニケーションの達人」のモデルを理解して活用できれば、誰でもコミュニケーションを効果的に行うことができる達人になることができるという画期的なものです。
え、私も「コミュニケーションの達人」になれるんですか?
きゃー!はやく教えてくださいだわ~!
私もコミュニケーションの達人になって、あんなことや、こんなこと、やってみたいんだわ~!
すごいテンション高くなりましたね(笑)
いま私の話を聞いただけでは達人にはなれませんよ。
本格的にコミュニケーションのモデルとか活用法を学ぶとなると、コミュニケーションやコーチングの教育機関で一定期間学ぶことをおすすめします。
コミュニケーションは対人でのトレーニングが必要なので、独学よりも体系的に学んだ方が身につきますよ。
そっすよね、、そんなに甘くないですよね。。。達人の域には一朝一夕には到達しないですよね。。
まずは所長のお話を聞いてから、さらにコミュニケーションを学ぶかどうか決めたいと思います。
教育機関でコミュニケーションを学ぶことは、時間もお金もかかります。
でも、実際に学んだ私の印象では、毎日の生活でコミュニケーションが改善されると相手と楽に関わることができますし、また一度身につければ一生使いこなすことができる素晴らしい能力です。
コスパ最高です!
GEOモデル
まずは目標を達成するための「GEOモデル」を説明します。
「GEO」は、目標を効果的に手に入れるための重要な以下の3つの要素の頭文字をとったものです。
・G: ゴール(Goal)またはギャップ(Gap)
・E: エビデンス(Evidence)
・O: オペレーション(Operation)
GEOモデルを図示すると以下のようになります。
GEOモデルの3要素
次に、GEOモデルの3要素について説明します。
G: ゴール(Goal)またはギャップ(Gap)
「あなたの手に入れたい成果は何ですか?」
ゴールとは目標、目的、手に入れたい成果などのことです。
目標を達成するには、まずはゴールを明確に設定しないと、どのような行動が効果的かわかりません。
具体的な目的の設定がゴール達成への近道となります。
具体的なゴールの設定とは、ゴールを達成するための具体的な行動がわかる状態のことをいいます。
また、目的、目標、ゴールを設定したとき、現状ではまだゴールにたどり着いていないので、現状とゴールの間にはギャップ(問題、課題)が存在します。
E: エビデンス(Evidence)
「ゴールに達成したらどのようにしてわかりますか?」
エビデンスとは、未来に達成するゴールを手に入れた「証拠」のことです。
いまは現状にいて、まだゴールにたどり着いていないのに「証拠」って変だと思いますか。
ここでは目標を達成したとしたらどのような状態になるかを想像してみることです。
イメージトレーニングという言葉をきいたことがあるのではないでしょうか。
ゴールに達成している自分を想像したとき、何が見えて、何が聞こえて、どんな感じがするかを「エビデンス」として話してみます。
よく成功者が体験として話すエピソードで、成功したかったら成功者になりきってみることが重要だといいます。
社長になりたかったら社長の振る舞いを想像して演じる、そして社長の部屋で椅子に座ってみる。
そうすると無意識がその「エビデンス」を記憶して、その心地よいゴールの「証拠」を得るためにサポートしてくれます。
また、ゴールのエビデンスを前もって想像して体験すると、出発点からゴールへ近づいていることを知ることができます。
O: オペレーション(Operation)
「ゴールを達成するために具体的に何をしますか?」
オペレーションとは「業務を遂行すること」という意味です。
具体的にはゴールを達成するために行う作用、行動などをいいます。
現状からゴールに向かって具体的に何をするかを明確にします。
オペレーションによってギャップ(問題、課題)を解消し、ゴールへ近づいていきます。
タイムライン
GEOモデルでは横軸に時間軸、タイムラインを設定します。
- 「未来」には、まだ手に入っていないゴールがあります。
- 「現在」には、いまここにある現状があります。
- 「過去」には、過去の経験や知識があります。
ギャップは、「未来」のゴールと「現在」の現状を比べたときの差分です。
現在をスタートラインとして、未来のゴールを手に入れるために、オペレーションを行っていきます。
「未来」、「現在」、「過去」を区別化することで、課題を解消してゴールを達成しやすくなります。
タイムラインは、クライアントのゴール設定やギャップの確認に使うと非常に効果的です。
視覚、聴覚、体の感覚
私たちが世界を認識するための感覚機能のうち、視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚の五種類の分類を五感といいます。
これらのうち、触覚、味覚、嗅覚を体の感覚としてまとめると、人間には視覚、聴覚、体の感覚の3種類の感覚があるということができます。
- 視覚:何が見えていますか?
- 聴覚:何が聞こえていますか?
- 体の感覚:どんな匂い、味、感触を感じていますか?
人は五感で感知した情報を脳に送って、言葉や知識をつかって情報に意味づけをしていきます。
そしてこの意味づけの仕組み、どのような行動や反応をするかの仕組みは、人それぞれ違っています。
- 「過去」の出来事で、何を見て、何を聞いて、何を感じたか。
- 「現在」、何を見て、何を聞いて、何を感じているか。
- 「未来」のゴールを達成するときに、何をみて、何を聞いて、何を感じているのか。
これらを視覚によってイメージし、言葉によって言語化し、体の感覚を探っていくことで、様々な情報が得られます。
視覚、聴覚、体の感覚も、クライアントのゴール設定やギャップの確認に使うと非常に効果的です。
まとめ
この記事をまとめます。
「GEOモデル」は目標を達成するためのコミュニケーションモデルです。
・G: ゴール(Goal)またはギャップ(Gap)
・E: エビデンス(Evidence)
・O: オペレーション(Operation)
「タイムライン」、「視覚、聴覚、体の感覚」を使いこなすと、効果的な目標設定ができるようになります。
参考文献
「GEOモデル」、「タイムライン」、「視覚、聴覚、体の感覚」はNLPというコミュニケーションやコーチングで活用される心理学でわかりやすくまとめられています。
ご興味ある方はNLPに関する本を参考にしてください。