フィードバック

自己フィードバックから他者フィードバックへ~大切な人の成長を支えるスキル

自己から他者FBへ

自己フィードバックの捉え方

アルパッカさん

さきほどいくつかの事例を説明していただきました。

自己フィードバックモデルを活用するとクライアントについて詳細な分析ができるんですね。

それとフィードバックが「ダメ出し」だなんてことは無いですね。

相手の成長を意識して、相手の目的を明確にして、現状と目的の間にある改善点を伝えることで、相手が自分から成長するような仕組みを発動させる。

そんなフィードバックを私もできるようになりたいです。

カピバァラ所長

自己フィードバックモデルのポイントをよく理解しましたね。

黒板にまとめておきましょう。

自己フィードバックのポイント
  • 自分の成長を意識する
  • 自分の目的を明確にする
  • 現状と目的のあいだにある改善点を伝える
  • 自分から成長したくなる自己フィードバックを発動させる
カピバァラ所長

黒板では少し文を変えてあって、「相手」ではなく「自分」と書いているのがわかりますか。

アルパッカさん

あぁ、私の言葉が「相手」から「自分」に書き換えられています!

どういうことですか?

カピバァラ所長

前に説明したように、人間には成長や学習へむかった意識的な自己フィードバック機能があります

復習したい場合は、こちらをご覧ください。

カピバァラ所長

フィードバックの達人となるためのマインドセットも説明しました。

カピバァラ所長

復習したいときは以下をご覧ください。

フィードバックとは?~人間の成長・学習と失敗の関係 この記事のまとめ フィードバックの達人となるためのマインドセット ・相手にフィードバックを効果的に行うためのマインドセット相手の...
アルパッカさん

はい、これまでたくさんのフィードバックのポイントを説明していただいたので、いつでもクライアントさんに最高のフィードバックができると思います!

カピバァラ所長

自分自身にフィードバックする「自己フィードバック」というシステムについては十分に説明しました。

実は、会社で部下に行う面談でのフィードバック、家で子供に向かって伝えるフィードバックなど、相手にフィードバックするときには注意しなければならない大切なポイントが別にあるのです(ドーン!!)

(注:「笑ゥせぇるすまんの喪黒福造」風にいっているつもり)

アルパッカさん

えぇ~~~!何のことですか?

なぜ相手へのフィードバックは難しい?

カピバァラ所長

相手にフィードバックする事は難しいと感じる人が多いです。

なぜかわかりますか?

アルパッカさん

理由を聞かれるとすぐには答えられないです。

あの頃、ゼミで他人の発表にフィードバックするように言われたときは苦手に感じました。

「相手に嫌われたらどうしよう」とか思って「何を言ったら良いかわからなくなる」ことがよくありました。

カピバァラ所長

そうですね。

  • 相手に嫌われることが怖い
  • 何を伝えたら良いかわからない

この二つは相手へのフィードバックをするときの悩みの種ですね。

ポジティブな信念で関わること

カピバァラ所長

アルパッカさんは「フィードバックはダメ出し」って考えていて、大学の時のゼミ仲間と気まずくなったんですよね。

アルパッカさん

はい、あの頃は「フィードバックはダメ出し」とか、「相手に嫌われてもいいから、ガツンと言ってしまえ!」とか考えていて、ゼミでは「毒舌王」って呼ばれていました。

アルパッカさん

「嫌われてもいいから、嫌われる」っておっしゃるとおりですね。

「ダメ出し」だと思ってフィードバックしたら、相手は「ダメ」だと言われたように感じるから「いやな気持ち」になるっていうのも納得です。

カピバァラ所長

相手に「ダメな人」と思ってフィードバックするよりは相手の成長をイメージしてポジティブな信念をもって相手に接すると、相手に伝わる印象がポジティブに変わりますよね。

フィードバック・ラボではクライアントに関わるときに以下の信念を大切にしているとお伝えしました。

フィードバックによって、その人の抱えている問題が解消して、目標に向かって意欲を持って進めるような状態を作り出す

カピバァラ所長

相手の問題が解消して意欲的になることを目的としてフィードバックするとしたら、嫌われることを恐れる必要ありませんよね、普通は。

アルパッカさん

言われてみれば、相手のためになると思ってフィードバックすれば、普通は嫌われるなんて考える必要ないです。

なんで「フィードバックすると嫌われそう」なんて思ってしまうんでしょう?

カピバァラ所長

「嫌われたらどうしよう」という恐れは、相手の問題ではないのです。

自分の思い込みが創り出している恐れだということを理解しましょう。

「ダメ出し」の話しをしたときのまとめを書いておきますね。

嫌われるフィードバックの考え方
  • フィードバックは「ダメ出し」「嫌われてもいい」と捉えがちです。
  • 「嫌われてもいい」人は、望み通り嫌われます。
  • 「ダメ出し」をすると、相手はダメと言われたように感じていやな気持ちになります。
  • フィードバックの信念をポジティブに変えることで、相手に伝わる印象がポジティブに変わります。
02_フィードバックは「ダメ出し」
フィードバックは「ダメ出し」?~嫌われずに喜ばれるための基本的考え方 この記事のまとめ フィードバックは「ダメ出し」、「嫌われてもいい」と考える人がいます。 フィードバックで「ダメ出し」をすると、...

何を伝えるかを理解すること

アルパッカさん

あぁ、、そうですよね、自分が勝手に嫌われることを恐れているだけなんですね。なるほど。。。

でも、フィードバックするときに相手が怒ったり相手に嫌われたりすることは怖いんですよ。どうしたらいいんですか?

カピバァラ所長

失敗」を「学び」と捉え直すことで、人は日々成長していきます。

でも、「失敗は成功の母」といっても、人間は失敗することを恐れるのです。

実際に相手の意にそぐわないフィードバックをすると、戸惑ったり、怒ったり、しまいには嫌われたりすることがあるのは否定しません。

アルパッカさん

やっぱり嫌われるんじゃないですか!

どうしたらいいのですか?

カピバァラ所長

だからこそ、フィードバックの仕組みを理解して、相手に何を伝えたら効果的か、相手にとって受け取りやすいか、相手が成長に向けて意欲を持って進めるようになるかを学び、そのスキルを使いこなすのですよ。

アルパッカさん

フィードバックのスキルなんてあるんですか?

カピバァラ所長

次は相手にフィードバックを伝えやすくするための「他者フィードバック」の捉え方を説明していきましょう。

まとめ

この記事をまとめます。