「自己フィードバックのポイント」を理解すると仕組みがわかります。
相手にフィードバックするときは「ダメ出し」ではなく、「相手のため」になると信じて伝える。
フィードバックを「ダメ出し」と考えると、相手はダメと言われたと受け取ります。
フィードバックで「嫌われてもいい」と考えると、望み通り嫌われます。
フィードバックをポジティブな信念を持って行うことが大切です。
自己フィードバックの捉え方
さきほどいくつかの事例を説明していただきました。
自己フィードバックモデルを活用するとクライアントについて詳細な分析ができるんですね。
それとフィードバックが「ダメ出し」だなんてことは無いですね。
相手の成長を意識して、相手の目的を明確にして、現状と目的の間にある改善点を伝えることで、相手が自分から成長するような仕組みを発動させる。
そんなフィードバックを私もできるようになりたいです。
自己フィードバックモデルのポイントをよく理解しましたね。
黒板にまとめておきましょう。
- 自分の成長を意識する
- 自分の目的を明確にする
- 現状と目的のあいだにある改善点を伝える
- 自分から成長したくなる自己フィードバックを発動させる
黒板では少し文を変えてあって、「相手」ではなく「自分」と書いているのがわかりますか。
あぁ、私の言葉が「相手」から「自分」に書き換えられています!
どういうことですか?
前に説明したように、人間には成長や学習へむかった意識的な自己フィードバック機能があります。
復習したい場合は、こちらをご覧ください。
フィードバックの達人となるためのマインドセットも説明しました。
・相手にフィードバックを効果的に行うためのマインドセット
相手の目標を理解し、相手の成長を促すことを目的として、肯定的な言葉を使ったフィードバックを「改善点」として伝える。
・自己フィードバックプロセスを活用するためのマインドセット
相手が本当に手に入れたい具体的な目標を設定することで、効果的に自己フィードバックプロセスを起動させる。
復習したいときは以下をご覧ください。
はい、これまでたくさんのフィードバックのポイントを説明していただいたので、いつでもクライアントさんに最高のフィードバックができると思います!
自分自身にフィードバックする「自己フィードバック」というシステムについては十分に説明しました。
実は、会社で部下に行う面談でのフィードバック、家で子供に向かって伝えるフィードバックなど、相手にフィードバックするときには注意しなければならない大切なポイントが別にあるのです(ドーン!!)
(注:「笑ゥせぇるすまんの喪黒福造」風にいっているつもり)
えぇ~~~!何のことですか?
なぜ相手へのフィードバックは難しい?
相手にフィードバックする事は難しいと感じる人が多いです。
なぜかわかりますか?
理由を聞かれるとすぐには答えられないです。
あの頃、ゼミで他人の発表にフィードバックするように言われたときは苦手に感じました。
「相手に嫌われたらどうしよう」とか思って「何を言ったら良いかわからなくなる」ことがよくありました。
そうですね。
- 相手に嫌われることが怖い
- 何を伝えたら良いかわからない
この二つは相手へのフィードバックをするときの悩みの種ですね。
ポジティブな信念で関わること
アルパッカさんは「フィードバックはダメ出し」って考えていて、大学の時のゼミ仲間と気まずくなったんですよね。
はい、あの頃は「フィードバックはダメ出し」とか、「相手に嫌われてもいいから、ガツンと言ってしまえ!」とか考えていて、ゼミでは「毒舌王」って呼ばれていました。
「嫌われてもいいから、嫌われる」っておっしゃるとおりですね。
「ダメ出し」だと思ってフィードバックしたら、相手は「ダメ」だと言われたように感じるから「いやな気持ち」になるっていうのも納得です。
相手に「ダメな人」と思ってフィードバックするよりは、相手の成長をイメージしてポジティブな信念をもって相手に接すると、相手に伝わる印象がポジティブに変わりますよね。
フィードバック・ラボではクライアントに関わるときに以下の信念を大切にしているとお伝えしました。
相手の問題が解消して意欲的になることを目的としてフィードバックするとしたら、嫌われることを恐れる必要ありませんよね、普通は。
言われてみれば、相手のためになると思ってフィードバックすれば、普通は嫌われるなんて考える必要ないです。
なんで「フィードバックすると嫌われそう」なんて思ってしまうんでしょう?
「嫌われたらどうしよう」という恐れは、相手の問題ではないのです。
自分の思い込みが創り出している恐れだということを理解しましょう。
「ダメ出し」の話しをしたときのまとめを書いておきますね。
- フィードバックは「ダメ出し」、「嫌われてもいい」と捉えがちです。
- 「嫌われてもいい」人は、望み通り嫌われます。
- 「ダメ出し」をすると、相手はダメと言われたように感じていやな気持ちになります。
- フィードバックの信念をポジティブに変えることで、相手に伝わる印象がポジティブに変わります。
何を伝えるかを理解すること
あぁ、、そうですよね、自分が勝手に嫌われることを恐れているだけなんですね。なるほど。。。
でも、フィードバックするときに相手が怒ったり相手に嫌われたりすることは怖いんですよ。どうしたらいいんですか?
「失敗」を「学び」と捉え直すことで、人は日々成長していきます。
でも、「失敗は成功の母」といっても、人間は失敗することを恐れるのです。
実際に相手の意にそぐわないフィードバックをすると、戸惑ったり、怒ったり、しまいには嫌われたりすることがあるのは否定しません。
やっぱり嫌われるんじゃないですか!
どうしたらいいのですか?
だからこそ、フィードバックの仕組みを理解して、相手に何を伝えたら効果的か、相手にとって受け取りやすいか、相手が成長に向けて意欲を持って進めるようになるかを学び、そのスキルを使いこなすのですよ。
フィードバックのスキルなんてあるんですか?
次は相手にフィードバックを伝えやすくするための「他者フィードバック」の捉え方を説明していきましょう。
まとめ
この記事をまとめます。
「自己フィードバックのポイント」を理解すると仕組みがわかります。
相手にフィードバックするときは「ダメ出し」ではなく、「相手のため」になると信じて伝える。
フィードバックを「ダメ出し」と考えると、相手はダメと言われたと受け取ります。
フィードバックで「嫌われてもいい」と考えると、望み通り嫌われます。
フィードバックをポジティブな信念を持って行うことが大切です。