- フィードバックの言語的、辞書的な定義を説明しました。
- キーワードは「結果」と「原因」を明確にして、それを「反映」させることで、「自動的に調整」するという点です。
- フィードバックはシステマティックな記述で説明できます。
このブログ記事を読んで学べること
そもそも「フィードバック」ってどんな意味かご存じですか?
なんだかよくわからないけど、周りがつかっている言葉だから使っていませんか?
本記事では、いわゆる一般的なフィードバックとはどんな意味か、あまり深入りしないで簡単に説明していきます。
言語的、辞書的な説明を通して、フィードバックの意味を理解しましょう。
フィードバックという言葉の意味を知れば、皆さんが相手にフィードバックするときの理解が深まります。
フィードバックラボでは、具体的には以下の3つのフィードバックの考え方を説明します。
本記事では、最初に「言語的、辞書的なフィードバック」について説明します。
「工学的なフィードバック」、「生物のもつフィードバック」は別記事で説明します。
コミュニケーションで使われるフィードバックという言葉の意味を理解するために、まずはさまざまな分野のフィードバックについての意味を理解していきましょう。
フィードバックの仕組みを知ることで、みなさんのフィードバックも上達すること間違いなしです!
フィードバックの定義って? ~ 所長と助手の会話
最初はフィードバックの定義から説明します。
えぇ?定義って、なんだか難しいですね。
普通に「ダメ出し」するんじゃいけないんですか?
そこは「フィードバック」と「コミュニケーション」を研究しているフィードバック・ラボですからね、しっかりと定義してから業務に入っていきたいですね。
はい、承知しました。
(フィードバックなんて、「ガツン」といえばいいだけだと思うけど)
言語的、辞書的なフィードバックの定義
この記事では、「言語的、辞書的なフィードバック」について説明します。
- 辞書的なフィードバック
- 工学的なフィードバック
- 生物のもつフィードバック
フィードバックの辞書的な定義、文言上の定義を見ていきましょう。
三省堂の大辞林 第四版では、「フィードバック」の意味は以下のように記載されています。
- (1)入力と出力のあるシステムで、出力に応じて入力を変化させること。増幅器や自動制御などの電気回路に多く使われる。帰還。
- (2)心理学・教育学で、行動や反応をその結果を参考にして修正し、より適切なものにしていく仕組み。
- (3)転じて、結果を原因に反映させて自動的に調節していくこと。「消費者の声を生産者にフィードバックする」
(1)は電気回路、機械などで使われるフィードバックという技術の説明です。辞書的にはフィードバックは制御理論と呼ばれる工学的技術のことを第一に示します。
(2)は我々が日常で使うフィードバックの意味に近いですね。相手の行動や反応に対して、フィードバックによって修正し、より適切なものにしていくということです。
(3)はフィードバックの定義について重要な事を説明しています。
「結果を原因に反映させて自動的に調整していくこと」
キーワードは「結果」と「原因」を明確にして、それを「反映」させることで、「自動的に調整」するという点です。
実にシステマティックではないですか。
4つのキーワードでフィードバックのシステムが記述できる、美しいですよね。。
上記のようなフィードバックのポイントを頭の隅に置きながら、次の記事でさらにフィードバックの定義を説明していきます。
まとめ
この記事をまとめます。
- フィードバックの言語的、辞書的な定義を説明しました。
- キーワードは「結果」と「原因」を明確にして、それを「反映」させることで、「自動的に調整」するという点です。
- フィードバックはシステマティックな記述で説明できます。
次の記事では「工学的なフィードバック」について説明します。
以下のリンクからご覧ください。